9月30日に思う事~明日からの生活に向けて~

吾妻山の山頂付近で紅葉が楽しめる季節となりました。

 

この3日間、仕事として県内の宿泊施設を廻らせて頂く貴重な機会をいただきました。奥土湯温泉・喜多方・高湯温泉、どの施設の方も、厳しい環境やお忙しい時間帯にもかかわらず、私達を温かく迎えてくださいました。そして、新型コロナウィルス感染拡大防止対策の為の環境を整え、様々な工夫をなさっていました。

 

最新式の体温測定器を購入したり、空気清浄機を設置したり、パーテーションを置いたり、館内のあちこちに手指消毒液を置いたり。行政から多少の補助が出るとはいえ、何割かは自己資金を捻出なさったはずです。館内の掲示物を用意するのも相当な手間がかかったと思います。

 

お食事場所も、ゆったりとした空間になっていました。テーブルの間隔を空ける為には座席数を減らすしかありません・・・という事は、必然的に宿泊を受け入れられる人数も減ってしまいます。部屋は空いていても、食事用のテーブルが用意できない。なのでお客様の受け入れ人数を減らすしかない・・・という事がおきています。

 

さらに、そこまで準備をしても人の移動が制限され、不要不急の外出の自粛が求められ、たぶんどこも閑古鳥・・・かと思いきや、県民割が始まる前から既に「10月いっぱい満室」というホテルや旅館がありました。しかも何カ所も。

 

「今、福島県外在住の私達は旅館に泊まれますか?」というご質問を頂く事があります。基本的に営業中の宿泊施設には、いつでもどなたでもお泊り頂けます。満室のホテルや旅館は、もちろん県外の方も受け入れています。お仕事の為、リラックスの為、理由は様々だと思います。息苦しい毎日の中で、ひとときの安らぎを求める事。これも立派な理由の一つです。

 

満室の宿泊施設には、いくつか共通点がありました。もちろん従業員さんやお客様は全員マスクを着用しています。お客様に入館時の体温測定と手指消毒のお願いもしています。にもかかわらず、そこには穏やかな空気が流れていて、ピリピリした緊張感は全く感じられませんでした。マスクをしていても、従業員さんが笑顔でお客様に接している事が分かりました。目だけでも気持ちは十分伝わります。話し方と仕草と身のこなし方で、お客様にはおもてなしの心が伝わっているようでした。世界中が感染拡大に一喜一憂している状況を忘れられる、そんな雰囲気でした。

 

きっとこれは宿泊施設に限った事ではないはずです。接客業として、お客様をお迎えしている全ての場所で、日々行われている営みなんだと思います。日常生活で「ほっ」と出来る時間と場所を持つこと、これも大切な生活の一部。チェックアウトの際に次の予約を入れているお客様がいらっしゃいました。「また来たよ」とチェックインなさるお客様もお見かけしました。

 

この厳しい世界情勢の中、そんな大切な場所を守っていく事ができるのは、お客様です。

 

弊社も含め、お客様をお迎えする事業者の大切な役割の一つは、お客様の安全を守ると同時に、業務につく従業員やその家族の安全も保守する事。働く方々が緊張を強いられる場面もあるはずです。にもかかわらず、「せっかく温泉に来たんだから、マスクなんてうるさく言うな」と怒られたり、当日お越しにならないお客様に電話をすると「感染が拡大しているのに泊まると思っている方がおかしい」と言われる事があったそうです。逆に「濃厚接触者になっちゃったから」と深夜にお泊りのお部屋から連絡が入り、「他の方にご迷惑をかけないように」と、明け方早々に朝食も召し上がらずにご出発なさったお客様もいらしたそうです。何年も前から楽しみになさっていたご宿泊だったそうです。

 

最近の新たな情報では、お食事の場面以外に、温泉入浴の場面でも感染が拡大する事があるそうです。それは、お風呂場ではありません。脱衣所だそうです。よーく考えて見ると、お風呂に入る時はマスクを外します。そしてお風呂から上がった時もマスクをしていません。ここから服を着て脱衣所を出るまでの間、お連れの方とおしゃべりをする時が要注意だそうです。気持ちよくリラックスしている時ですね。私は、服を脱いでマスクを外し忘れたままお風呂場へ入ったことがありますが(笑)

 

お食事中におしゃべりをする時、声が大きくなっていませんか?お連れの方と距離が空いているので、なかなか声が通りづらいですね。特にお酒が入ると無意識に声が大きくなってしまう事もあります。もともと地声が大きい方もいらっしゃいます。でも、そこを「ぐっ」と我慢。声のトーンを低くしてはっきり話すと、大きな声を出さなくても結構遠くまで聞こえるんですよ。

 

今は賑やかで楽しい時間以上に、穏やかで和やかな時間を求める人が多いように感じます。お客様同士も、そこで働く従業員さんも、誰もが安心して過ごせる場所を、日本で暮らすみんなで創り上げていきたいものですね。まずは身近な場所で、出掛けた先で、そしていずれは私が大好きな海外の地で世界中の人と一緒に。

 

明日から福島県内では、「県民割プラス」の受付が始まります。緊急事態宣言もまん延防止等重点措置も全て終わり、福島県以外でも様々な地域で色々な事業が始まるかと思います。

 

日本中の皆様お疲れさまでした!!!

明日から始まる今までよりちょっと自由になった生活が、ずっと続くよう一緒に頑張りましょう(^▽^)/

 

県民割のお申込受付、弊社では10月1日(金)10時から始まります・・・と最後に宣伝でした(笑)