松川町の朝市~松川町観光協会に感謝を込めて~
コロナ禍に入って、2度目の夏休みがやってきました。
お盆になると一気に賑わいを増し、福島駅西口はお迎えの車で渋滞。あちこちから子供達の声が聞こえてきました。普段は一人で歩いているご近所の方が、可愛いお孫さんと嬉しそうに一緒にいる様子を見て、「人を迎える町ってこんな感じなのかぁ」と思っていました。この時期は仲良くしている人達にも、あまり電話をしないようにしていました。家族と過ごせる時間は、とっても大切です。
両親の出身地は福島県二本松市。東京で育った私は子供の頃、夏休みになると田舎のじーちゃんばーちゃんに会いに行ってました。特急ひばりが走っていた頃のお話です。つまり私は遊びに行く側、迎える人の気持ちを味わったことがありませんでした。じーちゃんばーちゃんが待っていてくれた気持ちが、今なら少し分かる気がします。
そんな賑わいを感じられなかった2020年。それでも普段の生活は続いています。私も畑を借り、周りの人に助けてもらいながら野菜を育ててみました。近くには「趣味で野菜を作っている」という方が沢山いて、作業の手をとめて畑で立ち話をしたり、お茶飲みをしながら畑の話をするのが、とっても楽しいひと時でした。「人と話すって大切な事だなぁ」と心の底から感じました。
宮崎に「こゆ財団」という団体があります。SNSで世界中からの情報が入ってくる今、この団体がやっている「朝市」の記事が目に留まりました。「野菜を作っている人が沢山いる町だから、朝市をやれば近所の人とおしゃべりが沢山できるんじゃないか」と思いました。人と会う機会が減り、外出の回数も少なくなった今、自分が暮らす町でいかに楽しみを見つけられるかは、とっても重要な事です。全く商売にはならないだろうけど、外へ出て人に会って、おしゃべりができる機会を創りたい!そこで目に留まった場所が、弊社の向かいにある、観光協会会長が選挙の際に事務所として使っていらっしゃる駐車場でした。
恐れ多くて直接は頼めないので、会長を良く知る知り合いのじっちゃんに、場所を使わせてもらえないか聞いてもらいました。すると「学習センターの駐車場でやればいいべぇって言ってっぞ」とのお返事。何かの冗談だと思い、そのままじっとしていました。それから数日後、会長と同じ町内に住む私は、ごみ捨てに出ました。そこへたまたま車で会長が通りました。「あんたの事は聞いてっぞ」とのお声がけに「朝市やりたいんですけど!」とごみを持ったまま叫んでいました。そしてその日、観光協会から電話が入りました。「久美子さーん、朝市やりたいんですか?いいですよ!」
冗談ではありませんでした。
学習センターなら、松川町の人みんなが知っています。子供達も自分達だけで歩いてこられます。朝市をやるには最高の場所です。この場所をお借りしてやるからには、行政の方々や住民の方々にも認めていただけるようしっかりとやりたい。そして観光協会や行政の方々の応援で朝市が始められるように、松川町で何かをやりたいと思っている人を応援するチームを創りたい。そこで立ち上がった団体が「松川町Enjoyプロジェクト実行委員会」です。この団体のご紹介は次の機会に。私は庶務担当です。
今も観光協会の方が朝市開催の為、見えないところで日々努力をして下さっています。私達には手の及ばない事も多々あります。そこをカバーしてくださる観光協会の方には感謝の気持ちで一杯です。私達の務めは、第一回目の朝市を成功させる事、そして長く続ける事。小さく始める事が、きっといつか大きな実りになると信じています。
観光協会会長が町の集まりで「朝市やるんだべぇ。野菜の種まいたから」と、言ってくれたそうです。とっても嬉しかったです。
こうして始まる朝市の第一回目は、今週末の日曜日。7月25日(日)7時~9時、松川学習センター(松川支所)駐車場にて行われます。ぜひ早起きをして遊びに来てくださいね!
松川町観光協会のホームページは、こちら。
https://www.matsukawa-kanko.jp/?p=3384
こゆ財団のホームページは、こちらです。