年の瀬のご挨拶
2021年も残り一日。
コロナ禍で思うように身動きが取れず、停滞を続けている旅行業界に身を置いているにもかかわらず、時が経つのはいつも以上に速かった気がします。子供の頃は普通列車、年を重ねるにつれ特急列車、そして今年は新幹線並みのスピード！！
「何やってんのかなぁ」と、ご心配頂いている方も多いと思います。会社としてツアーを主催する事は無く、これといって目立つことは何もしていない一年でした。ただ、もちろん何もやっていなかったわけではありません。今年やっていた事は全て、２０２２年に向けた種まき。事務所を改装し、オンライン配信の為の機材を揃え、野菜を育み、「小さな八百屋さん」と銘打って野菜の販売も始めました。
もともと農業を始めたのは、野菜を販売する事が目的ではありません。誰でも気軽に来てもらえる場所をつくる為。畑や「小さな八百屋さん」は、その手段の一つにすぎません。でも結構真剣に、しかも楽しくやっています。知れば知るほど奥が深い農の世界に興味は尽きません。
個人としても「役」が付いた１年でした。福島県森林審議会委員、福島県旅行業協会・県北方部会会計、松川町商工会理事。６月に任意団体も立ち上げました。松川町Enjoyプロジェクト実行委員会、簡単に言うと「松川町が楽しくなる事を何でもやっちゃう委員会」、私は庶務をやってます。この団体と松川町観光協会が共催で始めたのが「松川町の朝市」。この庶務が、たぶん本業の旅行業よりも忙しかったです(笑)
団体のお話は改めてじっくりさせて頂くとして、この１年間ずっと思っていた事をここに書いてみます。
私は周りの方々に沢山のご協力を頂いて、一人で株式会社を立ち上げました。それが、結果的にコロナ禍の外出自粛により大きな影響を受ける事になる旅行会社でした。第一期から会社としては赤字経営が続いていながらも、順調に売上は伸びていました。新型コロナウィルス感染拡大の影響を受ける事になる直前には、海外旅行も手掛けるようになっていました。その直後、人の流れが止まり、売上はまるで断崖から落ちるように下がる結果となりました。
コロナ禍に入り、企業や小規模事業者を存続させる為、行政から様々な支援策があり、弊社も「外出自粛により大きな影響を受けた業界」として一時金や支援金を頂戴しました。法人であった事、他に従業員がいなかった事、在庫を抱える業界ではなかった事、これらの事が幸いして、１年間会社を維持していくには十分な金額をご支援頂きました。おかげさまで今も会社を存続できています。
なので私はこの１年を、行政がプレゼントしてくれた時間だと考える事にしました。その時間をどう使うか、私が出した結論は「町の為に使う」でした。
もともと一時金や支援金を申請するには、前年または前々年と比較して売上が落ちていないといけません。弊社が毎年売上を上げてこられたのは、「ツアーに参加したい」「あなたと一緒に仕事がしたい」「あんたんとこに頼みたい」と弊社を利用してくださった皆様のおかげです。だからこそ、この時間を地域の為に使いたいと思いました。これからも、この場所で皆さんと一緒に会社を育てていく為に、「松川町の知名度を上げる」が、私の秘かなミッションとなりました。町の知名度が上がれば、私を含め、この町での仕事を生業としている人の生活がさらに上向きになるかもしれません。老若男女みなさんにとって、ここでの暮らしが、さらに充実したものになるかもしれません。衣食住の「住」、つまり自分が暮らす住環境が一番大切。これは海外では当たり前の考え方です。
春の右輪台山には、松川町の人口をはるかに超える２万人以上の方がお運び下さいました。お揃いのジャンパーを揃え、看板や行燈を作り、皆さまをお迎えする準備をする・・・為の書類を作っていました。補助金申請、大切です！７月から松川町の朝市が始まりました。そして今は、来年の春に向けて松川町の地図をつくる準備を進めています。
以上、株式会社ｆ’ｓぽけっとの２０２１年のご報告でした。
２０２２年、弊社は創業５周年の節目の年を迎えます。そして大きな変化の年になります。それに向けて、少しずつＷｅｂサイトを変えていきます。どんな風に変わっていくのか、ぜひ温かく見守って頂きつつ、一緒に楽しんで頂ければ嬉しいです。
今年１年も大変お世話になりました。
そして沢山の新たな出会いにも恵まれた一年でした。
ご縁をいただいた全ての皆様に心より御礼申し上げます。
本当に、本当にありがとうございました！！
来年こそは、ブログにＬＩＮＥにＳＮＳ、「マメ」な私になれるよう頑張ります。
毎年言っている気がしますが・・・・・。
来年も再来年も、末永くよろしくお願い申し上げます。
来たる２０２２年が、皆様にとって最高の年となりますように！！！
どうぞ良いお年をお迎えくださいね。
株式会社ｆ’ｓぽけっと
代表取締役 齋藤久美子
