一枚の写真から
NHK連続テレビ小説「エール」の一時休止に伴う再放送が始まりました。番組の最後では必ず１枚の写真が紹介されます。あの写真、誰でも応募出来る事、ご存知ですか？
方法はいたって簡単、パソコンやスマホが使える方なら5分もかかりません。現在も募集中。ぜひ気軽に応募してみてくださいね。詳しくは下記からどうぞ。
福＆愛をココから
https://www.nhk.or.jp/archives/creative/yell/
実は私、何枚か写真を送ってみました。そのうちの１枚がこちら。
この写真を送ったきっかけは、NHKの方から松川町観光協会へ入った1本の電話でした。「この桜並木の事を詳しく知りたい」とのお問い合わせに、観光協会から頼まれて質問に答える事になった「右輪台山のしだれ桜を育てる会」会長さん。この桜並木は元々桑畑があった場所だった事。部落のみんなで花見をしたくて桜並木をつくった事などなどを、方言丸出しで説明していました。
「桜並木の写真をぜひ見てくんちぇ」・・・と会長。
「では福＆愛をココからに送ってください」・・・とNHKさん。
・・・・・
パソコンを使えない会長さんに代わって、会長さんご本人の名前で写真を送ったのでした。
そしてこの写真は、6月11日放送の「エール」の最後に紹介されました。その時のドラマの内容は、裕一さんの弟・浩二さんが養蚕農家を説得してりんご栽培を始めようというもの。この写真に添えられた文章は「昔、桑畑。今、桜並木(・・・という内容)」でした。これは応募した時に私が打ち込んだものではなく、NHKさんからのお問い合わせに会長さんが答えた時のもの。NHKさんの調査能力と、それをしっかりドラマの内容に合わせるご努力に感動しました。
そして放送直後から、会長さんには「映ってるの見たよ」という電話が続き、遠くで暮らす懐かしい同級生からも連絡が入ったそうです。朝ドラの力は恐るべし！なぜか私にも「送ったのお前だべ」と仲良しのじっちゃんから電話が入り、「大好きな蓬莱岩の写真を俺も送りたい」と張り切って写真を撮りに出かけていました。今は蓬莱岩の写真と、その仲良しのじっちゃんが古関メロディーを熱唱している写真が採用される日を楽しみに待っています。
もう一枚、恐らく見覚えのある写真をご紹介。
この写真は去年のツアーの際に私が撮影した１枚。大好きな写真なので、ほぼ無断で応募しました(笑)。
そしてある時、NHK福島放送局の方からお電話が。「送っていただいた写真を、エールではなく福島放送局で製作している『星影のエール』のPVに使わせてほしい」というご連絡でした。PVの意味がよくわからず、「何かの詐欺か！？」と半信半疑ながらも「みんな喜びます！」と無難にお礼を言い電話を切りました。最後に「この写真、秋ですよね？」と聞かれ「去年の稲刈りの際に撮影したものです」と答えました。
そのPV(プロモーションビデオの意味でした)がこちら。
星影のエール～福島colors ver.
もっとしっかりと心を込めて、ちゃんとお礼を言えばよかったと後悔しております。
このPVを観てくださった皆様が、金水晶さんや松川町水原でのひとときを思い出して下されば嬉しいです。NHK福島放送局の皆様、本当にありがとうございました！
写真って大事だなぁと心から思っています。
添乗員だった頃、お客様に沢山写真を撮っていただいた（・・・というよりも撮られていた）私は、写真を撮られるのが嫌いになっていました。なので添乗員時代に自分で撮った写真は風景写真ばかり。それは会社の名付け親である私の親友も同じでした。
でも彼女が亡くなって「あっ！」と後悔したのは、一緒に撮った写真が1枚もなかった事。こんなに気軽に写真が撮れる時代なのに、あんなにいつも一緒にいた彼女との写真が全く手元に残ってなかったんです。
「写真は大切にしろよ」と、兄貴に言われていた言葉が身に染みています。写真はぜひ大切にしてくださいね！
